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出雲大社の参拝方法「二礼四拍手一礼」の意味とは?神在月・大しめ縄・吉凶のないおみくじ (2026)

作成:Omikuji Japan 編集部
出雲大社の参拝方法「二礼四拍手一礼」の意味とは?神在月・大しめ縄・吉凶のないおみくじ (2026)

「出雲大社では、御本殿から境内の小さな摂末社に至るまで、すべて『二礼四拍手一礼』でお参りします。そして正面から拝む国宝御本殿の奥では、大国主大神様が静かに『西』を向いて鎮座しておられます。」

島根県出雲市に鎮座し、『古事記』『日本書紀』の国譲り神話に創建の起源を持つ出雲大社(いづもおおやしろ)。男女の恋愛だけでなく、家族・仕事・あらゆる生きとし生けるものの幸福な繋がりを結ぶ「縁結び(むすび)」の総本宮として、古来より伊勢神宮と並び称される日本屈指の聖地です。しかし初めて訪れる参拝者の多くが、「なぜ2回ではなく4回手を打つのか」「テレビで見る巨大なしめ縄は本殿ではないのか」「おみくじに大吉や凶が書かれていないのはなぜか」「素鵞社の御砂はどうやっていただくのか」という疑問を抱きます。本記事では、出雲大社公式の祭祀伝統と2026年(令和8年)神在祭の最新日程に基づき、悔いのない正式参拝の全知識を解説します。

この記事の要点:出雲大社を深く参拝するための4つの核心知識

  • 正式作法は「二礼四拍手一礼」:年に一度の例祭(5月14日)で捧げる限りない敬意の「八拍手」に由来し、平素はその半数である4回の拍手を境内すべての社で打ちます。
  • 御本殿の御神座は「西向き」:南向きの国宝御本殿(高さ約24メートル)の内部では、大国主大神の御神座が西(稲佐の浜の方角)を向いているため、本殿西側の遥拝所からも正面対峙でお参りできます。
  • 2026年(令和8年)神在祭日程:旧暦10月の神在月は11月9日〜12月8日。11月18日19:00の稲佐の浜「神迎神事」から11月25日の「神等去出祭」まで全国の八百万の神々が集います。
  • 大しめ縄と吉凶のないおみくじ:全長約13.6m・重さ約5.2tの大しめ縄は神楽殿にあり、初穂料100円のおみくじ(全30番)には大吉・凶の等級がありません。

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1. なぜ出雲大社は「二礼四拍手一礼」なのか?5月14日例祭「八拍手」の由来

出雲大社で一般的な二拍手ではなく「二礼四拍手一礼」を行う理由は、毎年5月14日の最高祭儀「例祭(勅祭)」において神職が無限の敬意を表す「八拍手(8回)」を捧げる古儀に基づき、平素の参拝ではその半数にあたる4回の拍手をもって大神様を讃えるためです。

古代日本において「八(や)」という数字は「八百万(やおよろず)」や「八雲」が示すとおり、「数えきれないほど満ち足りた無限の数(弥=いや)」を象徴します。年に一度の5月14日例祭ではこの最大級の礼として8回手を打ちますが、日常の参拝ではその半分の4回(四拍手)が正式作法として受け継がれています(大分県の宇佐神宮や新潟県の彌彦神社など、ごく一部の古社にのみ伝わる貴重な古礼です)。民間では四季や四方への感謝、「四合せ=幸せ(しあわせ)」に通じる縁起のよい作法としても親しまれています。

出雲大社の正しい「二礼四拍手一礼」の手順(境内すべての社で共通)

一

御神前に進み、姿勢を正して軽く一礼(会釈)し、お賽銭を静かに納めます。

二

二礼:腰を90度に折る深いお辞儀を、丁寧に2回行います。

三

四拍手:胸の高さで両手を合わせ、右手を少し下にずらして清らかに4回拍手を打ち、指先を揃えて手を合わせ心の中で感謝と祈りを伝えます。

四

一礼:最後に再び90度の深いお辞儀を1回行い、軽く一礼して退きます。

2. 大国主大神の国譲り神話と、国宝御本殿「西向きの御神座」の秘密

出雲大社の御祭神・大国主大神は国譲り神話によって「目に見えない神事と縁結びの世界(幽事)」を司る主宰神となられ、延享元年(1744年)造営の国宝「大社造」御本殿(高さ約24メートル)の内部では、正面の南ではなく90度横の「西(稲佐の浜方向)」を向いて鎮座しておられます。

「国譲り」で約束された天と地を結ぶ巨大神殿

『古事記』によれば、数々の試練を越えて葦原中国(あしはらのなかつくに=地上世界)を豊かに開拓された大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)は、天照大御神の使者に目に見える政治統治(顕事)を平和的に譲る条件として、「天つ神の御子が住まう宮殿のように、柱は太く岩根に届き、千木は高天原に届く壮大な宮殿を建ててほしい」と望まれました(伊勢神宮との関係は伊勢神宮参拝ガイドも参照)。2000年(平成12年)には境内から直径約1.35メートルの杉丸太を3本束ねた鎌倉時代の巨大な宇豆柱(うづばしら)が発掘され、太古に高さ16丈(約48メートル)と伝承された空中神殿の実在性を裏付ける発見として日本中を驚かせました。

通な参拝者が必ず立ち寄る「本殿西側の遥拝所」

現在の国宝御本殿(高さ8丈=約24メートル)は南を正面として建っていますが、最奥の御内殿に設けられた御神座(ごしんざ)だけは西を向いています。そのため、正面の八足門(やつあしもん)で二礼四拍手一礼のお参りを済ませた後、公式参拝順路に従い瑞垣(みずがき)に沿って左回り(反時計回り=まず右手東側から裏手の素鵞社を経て西側へ)に進むと、大国主大神様の真正面からお参りできる「西側の遥拝位置」が設けられています。正面では横顔に、西側では真正面にご挨拶できる出雲大社ならではの特別な礼拝ポイントです。

3. 「神在月(かみありづき)」と2026年(令和8年)神在祭の日程

旧暦10月に全国の八百万の神々が出雲大社へ集い人々の翌年のご縁を話し合う「神議り(かむはかり)」を行うため、全国では「神無月」と呼ぶこの月を出雲地方だけは「神在月」と呼び、2026年(令和8年)の神在祭期間は11月18日夕刻の神迎神事から11月25日の神等去出祭まで斎行されます。

2026年(令和8年)日程 祭典名 斎行場所と神事の内容
11月18日(水)19:00〜 神迎神事・神迎祭 西方約1kmの稲佐の浜で御神火を焚き龍蛇神の先導で八百万の神々をお迎えし、出雲大社へ御神幸ののち拝殿にて神迎祭を斎行
11月19日(木)・23日(月祝)・25日(水) 神在祭・縁結大祭 神々が東西の宿舎「十九社(じゅうくしゃ)」に滞在し、人生諸事のご縁を結ぶ神議りを斎行(23日・25日に縁結大祭)
11月25日(水)夕刻 神等去出祭(からさでさい) 拝殿での祭儀の後、神職が本殿楼門の扉を3度叩いて「お立ち〜」と唱え、出雲大社から諸神をお見送り(12月4日に第二神等去出祭)

普段は扉が閉ざされている御本殿左右の細長い社殿「十九社(東十九社・西十九社)」の19すべての扉が、この神在祭の1週間だけは開け放たれ、全国から集まった神々の御宿となります。

4. 神楽殿の5.2トン大しめ縄の向きと、吉凶のない100円おみくじ

出雲大社を象徴する全長約13.6メートル・重さ約5.2トンの日本最大級の大しめ縄は御本殿ではなく西側の「神楽殿」に掲げられて向かって左側を太く綯い始めており、また境内で授かる初穂料100円のおみくじ(全30番)には大吉・凶の等級が一切記されていません。

  • 大しめ縄の場所と「左右逆向き」の理由:拝殿のしめ縄(長さ約6.5m・重さ約1t)も立派ですが、写真で有名な超巨大しめ縄があるのは本殿西奥の神楽殿(かぐらでん)です。多くの神社では神様から見て左側(参拝者から見て右側)が太い綯い始めとなりますが、出雲大社では古来の「左方上位(御本殿内の客座五神で最高神・天之御中主神が向かって左端=西側に鎮座し、神饌も神前に向かって左方を上位として供える出雲古礼)」に基づき、参拝者から見て左側が太く、右側が細い向きで張られています(しめ縄の基本作法はしめ縄と紙垂の意味・正しい向きガイド参照)。なお、しめ縄の下から硬貨を投げ入れて挟む俗信はしめ縄を傷める不敬行為のため絶対に行わないでください。
  • 大吉も凶もない出雲大社のおみくじ(初穂料100円):出雲大社のおみくじ(第一番〜第三十番)には、明治神宮の「大御心」と同じく「大吉」「凶」といった吉凶表記がありません。大国主大神からの御神訓と、建築・縁談・病気・旅行など具体的な生活指針が記されており、吉凶に一喜一憂せず大神様の言葉を暮らしの羅針盤として持ち帰るのが本来の習わしです。

5. 四つの鳥居を巡る黄金参拝ルート・素鵞社の「御砂交換」と参拝時間

出雲大社の境内の通常参拝時間は毎日6:00〜19:00であり、理想の黄金参拝ルートは、あらかじめ西方の稲佐の浜で清らかな海砂を少量採取してから四つの鳥居(中央の正中は避けて左右を歩く)を順にくぐり、拝殿・八足門を参拝したのち瑞垣を左回り(反時計回り・東側から裏手へ)に進み、16:30までに本殿真裏の素鵞社(そがのやしろ、6:00〜16:30)で持参した砂を清められた乾いた「御砂」と交換し、続いて本殿西側遥拝所で御神座正面から拝礼して西奥の神楽殿へと巡るコースです。

本殿真裏のパワースポット「素鵞社」の正しい御砂交換ルール

御本殿の真裏、八雲山の岩肌に接して鎮座する素鵞社(そがのやしろ)は、大国主大神の父神(または義父神)にあたる素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る特別な摂社です。ここで有名な「御砂(おすな)の交換」を行うには厳格な手順があります。①必ず先に出雲大社西方約1kmの「稲佐の浜」へ行き、浜の清らかな砂を少量袋に採取して持参する → ②御本殿を参拝してから素鵞社(6:00〜16:30)へ参拝(二礼四拍手一礼)する → ③社殿の床縁下(縁の下)の左右・背面に置かれた木箱(砂箱)に持参した稲佐の浜の砂を納め、すでに木箱に納められている清められた乾いた「御砂」を持参量以下(同量または控えめ)だけいただいて帰るのが鉄則です。稲佐の浜の砂を持参せずに素鵞社の御砂だけを持ち帰ることはできません。

社名・御祭神 出雲大社(いづもおおやしろ)/御祭神:大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)
参拝時間 境内参拝:6:00〜19:00(年中無休)/素鵞社:6:00〜16:30/御札・御守・御朱印:8:30〜16:30(臨時窓口対応:早朝6:30〜8:30・夕刻16:30〜19:00)/御祈祷受付:8:40〜16:00
正式参拝作法 二礼四拍手一礼(御本殿・拝殿・神楽殿・素鵞社など境内全社共通)
初穂料の目安 おみくじ(吉凶なし・全30番):100円/御朱印(八足門横・神楽殿):お気持ち(300円〜500円目安)
所在地・アクセス 島根県出雲市大社町杵築東195(一畑電車「出雲大社前駅」より徒歩約7分、JR「出雲市駅」より一畑バス約25分)

4つの鳥居(宇迦橋の鉄筋コンクリート製大鳥居・勢溜の鋼製(旧木製)鳥居・松の参道の鉄鳥居・1666年寄進の重要文化財銅鳥居)をくぐり抜け、静謐な松並木を進む出雲大社の参拝は、目に見えない無数のご縁への感謝を取り戻す旅そのものです。全国の格式ある大社・神宮の成り立ちは神宮・大社・神社の社号の違いガイドや全国神社名鑑もあわせてご覧ください。

よくある質問

出雲大社ではなぜ通常の二拍手ではなく「二礼四拍手一礼」で参拝するのですか?
出雲大社の通常の参拝作法は、境内すべての社殿において「二礼四拍手一礼(2回お辞儀・4回柏手・1回お辞儀)」です。毎年5月14日の例祭(勅使参向)では無限の尊崇を表す「八拍手」が奉納されており、日常の参拝ではその半数であり四季・四方の調和と幸福(「しあわせ」)にも通じる「四拍手」をもって大国主大神を拝礼します。
出雲大社の御本殿の御神座が「西向き」とはどういう意味ですか?神楽殿の大しめ縄に硬貨を投げてはいけませんか?
国宝の御本殿(高さ24m・1744年造営)は南向きに建っていますが、内部で大国主大神が鎮座される御神座は正面ではなく「西(稲佐の浜の方角)」を向いています。そのため八足門前での参拝後、瑞垣の西側遥拝所からも正面としてお参りするのが通例です。また、神楽殿の大しめ縄(長さ約13.6m・重さ約5.2t)は神聖な結界であり、下から硬貨を投げ込んで突き刺す行為は注連縄を傷つける重大なマナー違反として厳禁されています。
2026年(令和8年)の神在祭はいつですか?素鵞社(そがのやしろ)の御砂交換の手順と時間は?
2026年(令和8年)は旧暦10月10日にあたる11月18日(水)19:00より稲佐の浜で神迎神事が斎行され、11月19日〜11月25日の神等去出祭までが神在祭期間となります(第2神等去出祭は12月4日)。御本殿真裏の「素鵞社(参拝可能時間6:00〜16:30)」で清めの御砂を拝受するには、あらかじめ西方約1kmの稲佐の浜で砂を少量採取して持参し、素鵞社の砂箱に納めた分より少ない量の乾いた御砂をいただくのが正式な手順です。

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